僕はご覧の通り銅像のような格好でパフォーマンスしています。
これを大道芸の世界ではStatue Performance(スタチューパフォーマンス)と言います。
human statue、living statueということもあります。

僕がこのキャラクターになったのは2005年くらいからなので、かれこれ14年くらいやってます。
そんな僕がスタチューパフォーマンスでこだわっている部分について書いていきたいと思います。
ちなみにこだわりは人それぞれ違うのであくまでも自分のこだわりですので悪しからず。
①まずは人間に見えないこと
ある意味、そりゃそうだろ~。当たり前じゃん!と思いますが、そこにもやはりテクニックが!!
衣装、メイク、道具のクオリティーはとても重要です。
さらに姿勢、ポーズ
肩甲骨や重心を特に意識しています。
②動いても人間に見えないこと
これはまぁダンサーですから
動いてもロボットに見えるように意識をしています。
動いている姿を見たお客さんが「あれは人じゃなくてロボットだよね?」とスタッフさんや近くのお客さんに確認する風景を見ます。
これは最高の褒め言葉ですね。
③存在感があること
これは①とは反比例します。
銅像になればなるほど風景に溶け込んで存在感がなくなります。
街や歩道とかに銅像(本物)やモニュメントがあってもあまり気づかず通り過ぎますよね。
せっかく銅像パフォーマンスしてるのに誰も気づいてくれない…。なんてことも以前はありました。
目の前を通りすぎているのにですよ。笑
その為、存在感を出すために自分は『違和感』を演出します。
④パフォーマンスが面白いこと
そりゃそうだ。
⑤素顔に近づける
これはマニアックです。
スタチューをやるにあたって仮面を使うという手があります。
しかし自分はメイクです。
何故かというと顔には表情や柔らかさがあります。
表情ある顔をいかにテクニックを使って無機質に見せるか。というのが好きだからです。
ただ、あくまでもこれは自分がパフォーマンスやる時のこだわりです。
仮面のスタチューパフォーマーでステキだなぁって思うパフォーマーさんはたくさんいます。ですので誤解しないでくださいね。
逆にメイクしてるスタチューパフォーマーで「えぇ…。そりゃ無いよ…。」って人もいるけどね
ちなみに本来であればサングラスも外したいところです。
しかし、まばたきしないとコンタクトレンズが落ちてしまう&黒目を固定したまま首を動かすことがまだできない。という2点から断念しました。
目を見せてるスタチューパフォーマーはすごいなぁ。
ちなみにこのCMに出演した時はサングラス外しましたよー。
⑥顔から汗をかかない
お客さんが「銅像かな?人間かな?」と近づいてきてマジマジと見ることがあります。
そんな時、銅像が汗かいてたら人だってわかっちゃう。
あちゃー、これは残念…。
だからなるべく顔からの汗はかかないようにしています。
これは呼吸法と力の入れ具合で結構抑えれます。
それでも抑えられない場合は、汗が出てくる毛穴を把握してあらかじめ対処するという手もある。
いや、めっちゃマニアックだ!!
でも夏場は…多少顔から汗、出ちゃうなぁ。笑
⑦お客さんを不快にさせない
人それぞれ不快になる間合いが違います。
楽しんでいても近づいたら嫌になる人、逆に興味なかったけど近づいたら楽しむ人
色々な人がいます。
お客さんとの距離感、これを見抜くのが大事です。
中にはパニック症候群の人もいるので、まずは確実に大丈夫な間合いから徐々に距離を詰めるよう意識しています。
⑧素材を意識する
自分のスタチューパフォーマンスはどの素材なのか?
鉄?銅?石?マネキン?木?おもちゃ?
表現する素材によって筋肉の使い方、重心を変えています。

さてスタチューも意外と奥が深いんだなぁと感じてもらえたところで、スタチューパフォーマーが何名かで舞台やったらどうなるんだろう??
ストリートでなく舞台作品
5人のスタチューパフォーマー&一つの劇団が共感してくれました。
年内完成を目処に新しい舞台作品を作ります。
どんな感じになるか想像つきますか?
まさか最初から最後まで約90分動かない?
いやいや、
それはない。笑
でもそれは個展やファッションショーなら面白いかも~
そんなご依頼もお待ちしておりまーす。

こんなマニアックな内容を最後まで読んでくれてありがとうございます。
では
これ読んでもっと好きになりました~!
コンタクト問題は確かに限界がありますよね…
また拝見できるの楽しみにしています(*^^*)
ありがとう!!!
前にも言いましたが,本当に人間とは思いませんでしたし,途中まではNOBUTOさんが裏で動かしているのかもしれないと思っていましたから
体が曲がった辺りから違うなって思いましたけどね