我々ショービジネス業界にとって衝撃的なニュースが流れてきた。
あのcirque du soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)がパフォーマーやスタッフを95%にあたる4700人を解雇するというニュースだ。
https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/200320/ecd2003201115001-n1.htm
僕は何人かシルク・ドゥ・ソレイユに友人がいるんだけど、どうやら日本のニュースとは少し内容が違うようです。
日本のニュースでは書かれていないが正式には「lays off」とのことです。
これは解雇ではなく、一時的に休業すると言う方が意味合い的には近いと思います。
またショーが再開されれば戻ってこれる前提です。
それまでは個人で活動してくださいといった感じみたいです。
保険もちゃんと出ると思います(たぶん)
どちらにしても悲しい内容に違いはありませんが
もちろんコロナウィルスが1番の原因ですがなぜここまでのことになったのか?
僕個人の見立てではこの3つの要因がかなり大きいと思います。
1つはカナダとアメリカの移動規制
これはカナダに本拠地を持つシルクドゥソレイユとしてはかなり痛いこととなったと思います。
もう一つはラスベガスが5月までホテルが休業する件
シルクドゥソレイユはラスベガスに7つ(先月までは8)ものショーを持っています。
どれも1300〜2000席、週10回のパフォーマンスです。
チケット代はショーや席の場所によってかなり違いはありますが、そんなに安い金額ではありません。
これの収入がゼロになります。
これはシルクの他のツアーショーも同じですが、圧倒的に違うのはかなりの維持費がかかるところです。
僕はバックヤードに何回か行かせていただきましたが、ラスベガスのシルクのショーは出演者さん以上にスタッフさんの数がいます。

やはりあれだけの装置や規模なので大掛かりでたくさんの人間が関わってあのショーができています。
維持費についてはMGM(シルクがショーをしている系列のホテル)との契約によってどうなっているのかは分かりませんが…。
ただMGM自体もアジア進出等によりcircus circus Hotelを売却するなど資金繰りには苦労している風に見えます。
眠らない街が眠ってしまうとアメリカ経済、そして世界経済はすごい影響が出てくると思われます。
そしてもう一つはツアーショーのテントを建てる会場の場所代やパフォーマー、スタッフ、その家族等の生活、宿泊費などの圧迫もあると思います。
どちらにしてもショーが機能していない今、大人数のパフォーマーやスタッフを雇用し続けるのが難しいと言う事ですね…
このニュースのコメント等を流し見しましたが、
このニュースを残念に思っている人がたくさんいて
ショービジネスもまだ死んでいない!!と感じました。
1つのショーもつぶれずにまた再開できることを願っています!!
最後に
ギーさん(創始者)がカジノに狂わなければシルクを買収されることもなく、
また違った状況になってたんだろうなぁ
